
3億7000万円の詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント、羽賀研二被告(47)と、恐喝未遂罪に問われた元プロボクシング世界王者、渡辺二郎被告(53)に対し大阪地裁は28日、無罪判決を言い渡した。
求刑はそれぞれ懲役8年と4年。
裁判長が「被告人両名はいずれも無罪」と判決文を読みあげると、羽賀は嗚咽をもらし傍聴席の妻、麻由さん(31)に潤んだ目を向けた。
判決理由で、中川博之裁判長は「被害者の証言に全幅の信頼を置くには合理的な疑いが残る」と指摘した。 昨年6月に逮捕されてから1年5カ月。自由をかみしめるように、羽賀は閉廷後に麻由さんと抱擁し涙を流した。
求刑8年からの“逆転無罪”に「ふつう99.9%無罪なんて出ないじゃないですか」と新大阪駅で本音を吐露した。
検察側の主張では、羽賀は2001年6〜10月、知人男性から医療コンサルタント会社の未公開株購入を手配するように依頼された際、実際の価格(1株40万円)の3倍の価格を説明し、代金3億6000万円(300株分)と手数料1000万円を詐取。
この会社は上場せずに倒産し、男性から約4億円を請求された羽賀は、渡辺と共謀し、2006年6月、大阪市内のホテルで男性を脅して1000万円で債権を放棄するとの書面に署名させた、として起訴されていた。
今年1月の初公判以降、羽賀は一貫して無罪を主張。 5月に結審したが、羽賀側が申請した証人尋問が認められ、再開。「被害男性は未公開株が1株40万円だったと知っていた」と証言。
これが“逆転”につながった可能性が大きい。 今後羽賀は前所属プロと話し合い、芸能界への復帰などについて会見で説明するという。